【3分でわかる】Contextual Targetingとは?広告配信での導入メリットや事例もご紹介!
松谷 有紗
2021年、マイクロアドに新卒入社。入社当初よりマーケティング活動に従事しており、リード獲得数の伸長に貢献。広告運用やイベント企画、サイト制作・運用やブログ執筆など、マーケティング全般に携わる。
▼こんな方におすすめです
・Cookieの代替ソリューションについて知りたい方
・Contextual Targetingの概要を知りたい方
・人ではなく枠へのターゲティング広告を検討している方
目次を表示
- Contextual Targetingの概要
1-1 Contextual Targetingとは
1-2 ポストクッキー対策としての立ち位置
1-3 Contextual Targetingの特徴
① モーメントを捉えた配信
② iOSユーザーへのリーチが可能
1-4 他広告施策との違い - マイクロアドのContextual Targetingの特徴
2-1『UNIVERSE Ads Contextual Targeting』とは?
2-2 CPM/CPCの安さ
2-3 掲載面が豊富
2-4 豊富なトピックカテゴリー
2-5『UNIVERSE Ads Contextual Targeting』のまとめ - 導入事例
事例① 法人カード訴求
事例② ノンアルコール飲料訴求
事例③ 自動車販売訴求 - まとめ
1-1 Contextual Targetingとは
Contextual Targeting(コンテクスチュアル・ターゲティング)とは、3rd Party Cookieを使わずに訴求したい広告と関連性の高いメディアに対して配信をすることにより、ユーザーの興味関心の高まる瞬間を着実に捉えるアプローチ手法です。
ユーザーの情報や行動履歴を収集することなく、Webページの内容に基づいて広告を表示するため、ユーザーのプライバシーを保護できます。
1-2 ポストクッキー対策としての立ち位置
Contextual Targetingは、Cookieレスによる広告配信手法の一つですが他にも施策は複数個あります。
現在3rd Party Cookieを活用しない広告配信手法には、大きく3つのアプローチ方法があります。
①個人単位でのターゲティング広告
②集団単位でのターゲティング広告
③枠/面単位での広告配信
その中で、Contextual Targetingは枠/面単位での広告配信にあたります。
従来のオーディエンスターゲティングでは、ユーザーの興味関心情報をCookieで追跡して、ユーザーの「過去の行動傾向」をもとにターゲティングをしていました。
例えば、過去に化粧品の口コミサイトを見ていたユーザーが、翌日レシピ系のサイトを閲覧した場合、過去の行動から「化粧品興味関心層」と判定して広告を配信します。
一方でContextual Targetingは、メディア記事の文脈を解析し、ユーザーが記事を閲覧しているタイミングで広告を配信する手法です。
オーディエンスターゲティングのように過去の行動傾向は活用せず、「今化粧品の口コミサイトを見ているユーザー=化粧品興味関心層」と判定して、面指定で広告を配信します。
そのため、Contextual Targetingではユーザーのモーメントを捉えた広告配信が可能になり、オーディエンスターゲティングでは捉えられないユーザーにリーチを広げやすいというメリットがあります。
実際にContextual Targetingを使う目的として、「多くの人に効率よくリーチをしたい」「オーディエンスターゲティングとは違う層に配信したい」などのご要望で配信される広告主様が多いです。
1-3 Contextual Targetingの特徴
① モーメントを捉えた配信
ユーザーが訴求商材に関連するページを閲覧中に広告を配信することで、ニーズが顕在化しているユーザーへのアプローチに優れています。
ユーザーが見ているページのトピックと関連した広告を提供するため、ユーザーが興味を持った状態でアプローチでき、ユーザーの「〇〇したい」瞬間=“モーメント”を捉えます。
オーディエンスターゲティングは過去の行動から潜在的なニーズを持った消費者、Contextual Targetingでは現在の行動からニーズが今その瞬間に顕在化している消費者、を捉えることにそれぞれ優れています。
② iOSユーザーへのリーチが可能
Contextual Targetingでは、従来の3rd Party Cookieを活用した配信ではリーチできなかったiOSユーザーにも広告配信が可能です。
statcounteの2023年に行なった統計によると、日本のモバイルデバイスにおけるブラウザ利用シェア率は、Safariで61.6%、Chromeで32.7%という結果になっています。
ChromeとSafariだけで全体の90%を占めており、将来的に両者はCookie規制においてターゲティング広告が不可になっていきます。
Contextual TargetingはCookieを活用しないため、iOSユーザーへのリーチも担保します。
1-4 他広告施策との違い
Contextual Targetingは面を指定する広告に分類されますが、他の純広告やPMP、ホワイトリスト配信とは何が違うのでしょうか。
ここではそれぞれの概要を説明しながら、他のメディア施策と比較してみましょう。
・純広告
純広告とは、一定期間広告「媒体」と広告「枠」を指定して広告掲載する形です。
そのため、決められた期間と価格で必ず広告を表示させることができ、質のいい掲載面と量を担保しながらブランディングが可能です。
・PMP
PMPとは、「Private Market Place(プライベートマーケットプレイス)」の略で、メディア媒体と広告主が限定されるクローズドな市場にて広告オークションが行われる新たな広告配信手法です。
メディア媒体と広告主が限定されるので、双方にとって透明性が担保されることが特徴です。
PMPでは、新聞メディアや出版メディアなど質の高い媒体のみを買い付け配信することが可能です。
・ホワイトリスト配信
ホワイトリスト配信とは、広告主が予め選定した特定のウェブサイトやアプリ、ユーザーグループに対して、限定的に広告を配信する手法です。
上記3ついずれも配信面を絞ったターゲティングにはなりますが、上記の広告施策は特定のメディアやURL、アプリを指定することに対して、Contextual Targetingはメディア記事の文脈を解析してカテゴリを指定することで配信面が決まります。
また、Contextual Targetingの方がより多くの掲載面に配信ができるため、リーチが最大化できることも他施策との違いとして挙げられます。
各種配信手法を理解して、目的やターゲットに合わせながら選定していきましょう。
ここからは、マイクロアド独自のContextual Targetingを紹介します。
2-1『UNIVERSE Ads Contextual Targeting』とは?
マイクロアド独自のContextual Targetingでは、他社より安価なCPC及びCPMで広告枠に配信するソリューションです。
ここからは、当社のContextual Targetingの特徴を3つお伝えします。
業界にはさまざまなContextual Targetingがありますが、マイクロアドでは独自の技術だからこそ出来る特徴3つをご紹介します。
2-2 CPM/CPCの安さ
最大の特徴は、CPMやCPCの安さです。
当社は複数のSSPに接続されており、媒体の大小を問わず、多くのユーザーに届けることが可能となります。
また、メディア指定ではなくプログラマティック取引での入札型をとっているため、価格を適切にコントロールでき、結果CPMやCPCを抑えることが可能です。
そのため、平均CPCは25円、平均CPMは100円の配信を実現しており、安価に新商品やブランドイメージの訴求をすることが可能です。
2-3 掲載面が豊富
当社はSSP事業を展開しているため、多数の広告配信面を保有しております。
業界一般では数百サイトの接続在庫に対して、マイクロアドでは70万以上のメディアに広く配信することが可能です。
そのため、他社に比べて圧倒的な配信在庫を保有していることも特徴です。
2-4 豊富なトピックカテゴリー
3つめは、興味関心度に対する豊富なトピックが選定できる点です。
弊社独自のContextual Targetingでは、トピックカテゴリーから任意のターゲティング対象を指定して配信しております。
トピックカテゴリーとは、Webページやアプリごとに記載されている内容をもとに弊社独自で割り振っているキーワードです。
例として、「美容」「フェイスケア」「クレンジング」が挙げられます。
このトピックが多ければ多いほど、様々なマーケティングニーズに応えられることができターゲティング精度があがるため、親和性の高い記事に広告を掲載できる仕組みです。
当社では現在約3,000の豊富なトピックカテゴリーを保有しています。
2-5『UNIVERSE Ads Contextual Targeting』のまとめ
この章では、Contextual Targetingの主な特徴について説明しました。
① CPM/CPCの安さ
② 掲載面が豊富
③ 豊富なトピックカテゴリー
現在Contextual Targetingの導入社数は200社を突破し、様々な業種の会社様に活用されています。
安価でのリーチ拡大、掲載面、トピックの豊富さが強みのディスプレイ広告が当社の Contextual Targetingです。
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ここからは、マイクロアドでのContextual Targetingの実際の事例をご紹介します。
ブランド領域、ダイレクト領域共に、モーメントを捉えたリーチを拡大した配信によって、広告効果の改善に繋がっています。
3つの事例を紹介しますので、ぜひご活用イメージの参考にしてください!
事例① 法人カード訴求
商材:法人カード
広告主の課題:オーディエンス配信のクリック率が低い
導入背景:新規リーチを獲得するため、オーディエンスターゲティング配信のクリックユーザーを分析し、訴求と相性のいいトピックを抽出しました。
CTR改善のため、抽出トピックに基づいてContextual Targetingでの配信を実施した事例です。
結果:目標クリック単価94円に対して実績35円での配信に成功しました。
クリックユーザーの分析からトピックを選定し、モーメントを捉えた配信をした結果となっています。
事例② ノンアルコール飲料訴求
商材:ノンアルコール飲料
広告主の課題:「宅飲みだけでなく、旅行・アウトドアシーンでも飲んでいただく」機会をピンポイントに捉えた広告配信ができない
導入背景:大型連休中に旅行を計画しているユーザーに対して、旅のお供としての購買促進に対してモーメントを捉えた配信を実施しました。
結果:目標クリック単価180円に対して実績142円での配信に成功しました。
ユーザーの喫食シーンを捉えたプロモーションが功を奏し、販売数量増加に繋がった事例となっています。
事例③ 自動車販売訴求
商材:自動車の販売プロモーション
広告主の課題:既存のAT配信のみでは獲得効率が悪く、施策が手詰まり
導入背景:従来のオーディエンスターゲティング(AT)配信から、新たにメディア軸でのターゲティングを実施しました。
ATの配信実績からクリックユーザー分析を行い、トピックを抽出して配信した事例です。
結果:目標コンバージョン単価13,000円に対して実績7,000円での配信に成功しました。CV地点をWeb見積もりに置き、自動車関連の記事を見ている温度感の高いユーザーに対してリアルタイムに広告を配信した事例となります。
今回は、Post Cookie施策の一種である『Contextual Targeting』について解説しました。
Cookieの利用規制により広告配信が困難であったiOSにおいても『Contextual Targeting』と連携することで広告配信を行うことが可能です。
Cookie規制による広告配信の変化にお困りの方、ぜひ一度こちらからお問い合わせください!
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