日本時間の2024年4月24日、Googleは2024年後半に予定されていたChromeにおける3rd Party Cookieサポートの完全廃止を延期すると発表しました。
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今回の延期発表は3度目であり、広告業界やメディア運営者にとって大きな影響を与えるため、多くの方々が注目しています。
本稿では、最新のスケジュールや今後の見通しについて、分かりやすく解説します。
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ここでは、2024年4月に発表された3rd Party Cookieサポート廃止の概要をお伝えします。
これまでGoogle社からは、2024年7-9月期を目処に3rd Party Cookieサポートの廃止を目指すスケジュールが発表されていましたが、昨日(2024年4月23日_米国)の公式発表にて、予定していたスケジュールでの進行が難しいとの見解が表明されました。
2024年4月の発表では、2025年初頭を目安に、段階的な廃止プロセスを開始する意向を示しました。
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背景には、CMAを始めとする規制当局や業界団体、開発者からの様々なフィードバックを受け、これまでと同水準の広告エコシステムの維持するには、7月-9月期までの短期間では検証が不十分になる恐れがあるという点が挙げられています。
今後の見通しとして、Google社はCMA及びICOと密接に連携しながら業界テストを重ね、代替技術の開発と検証を継続します。
合意に達すれば2025年初頭から段階的に廃止プロセスを開始する予定です。
今回の発表は3rd Party Cookieサポート廃止の延期でしたが、昨今のプライバシー保護に対する意識が高まっていることもあり、Cookie廃止の未来は変わることはないと予想されます。
マイクロアドでは、これまでもPost Cookie対応を業界に先駆けて推進してきており、引き続き業界エコシステムの構築に向け、手を緩めることなく開発・事業推進をしていきます。
現在、マイクロアドは約200の企業と提携し、ユーザーのライフスタイルデータを集約したデータプラットフォーム「UNIVERSE」を軸に、広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」と、メディア企業の広告収益化プラットフォーム「COMPASS」を提供しています。
上記広告プラットフォームにおいて、Privacy Sandbox及び共通IDソリューションなどの3rd Party Cookieの代替技術への対応が完了しております。
そのため当社で広告配信を行うことで、Cookie規制後でもユーザーの興味関心などに基づいたターゲティング広告配信と効果測定が可能であり、導入実績は1,500件(23年10月〜3月累積)を突破しています。
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また、iOSにおいては既にCookieの利用が制限されておりますが、代替技術を活用することで、iOS端末においても、ユーザーのプライバシー保護に配慮したターゲティング広告が可能になっています。
これにより、代替技術をいち早く導入した企業は、より多くのユーザーに対するリーチを実現し、デジタルマーケティングを次のステージへと進めています。
Privacy Sandboxや共通IDソリューション、Contextual Targetingなど、複数の代替技術が流通している中で、それぞれの特徴を把握し、自社にとって最適なプランニングを行なっていくには、事前の検証配信を行うことが推奨されます。
マイクロアドでは、2025年初頭のCookie規制開始に向けて、検証トライアルパッケージも提供しており、マーケティング活動をスムーズに移行することが可能になります。
3rd Party Cookieに依存しない広告配信にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください!